その後のシャーマニア

 シャーマンはアメリカ以外にイギリスやフランス、はてはソ連にも引き渡されて、いわば連合軍の標準戦車のようになりました。また、戦後も陸自をはじめ各国で使われました。
 その中でも、シャーマンを最も有効に使用したのは、ご存知イスラエルでしょう。
 まずは独立時の1948年から、スクラップ待ちの75mm砲型を半ば窃盗のような形で入手、1950年にはアラブ連合のT-34/85に対するために、76mm砲型を主に各国から取り寄せました。75mm砲型と区別するために、76mm砲型はイスラエルではM1スーパーシャーマンと呼ばれています。
 アラブ側がJS-3、SU-100、SU-152などを導入し始めると、シャーマンの火力不足が明らかとなり、その対策として75mm砲型を改造して1956年に登場したのが、有名なM50アイ・シャーマンです。
 M50が搭載した主砲は、フランスのAMX-13に採用された75mm61.5口径砲なんですが、この砲、実はパンター(パンサー)の75mm70口径砲を原型として、フランスが独自の改良を加えたものなのです。かつて僚車を撃破したかもしれないものと同系列の砲を搭載されるとは・・・・
 さらにT-54が登場すると、M50でも戦力不足となりました。すると今度は76mm砲型シャーマンを世界中からかき集め、大改造を施しました。これが1962年に採用されたM51、通称アルティメット・シャーマンです。
 M51の主砲もまた、フランスがAMX-30用に開発した105mm56口径砲を44口径に短縮したもので、この砲はその後、AMX-10RC装輪装甲車に装備されています。
 これら改造シャーマン(改造パンドンみたい、笑)は1980年前後まで現役にあり、イスラエル戦車隊の一翼を担っていました。しかし、シャーマンの歴史はまだ続きます。
 M50とM51の一部(約150両)はチリに輸出され、高初速&高発射速度(毎分100発!)の60mm砲を搭載され、火力支援車として今なお現役(還暦過ぎてます)にあるそうです。
 
 戦車は基本的に分厚い鉄の箱、長く使えるものですね。74式あたりならまだまだ使えそうなんですが・・・・
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by RZ350RR5678 | 2006-10-07 01:00 | Tank郎


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