ネタ、いただきました(笑)
もりつち様のところで疑問を呈しておられたのでちょっと調べてみました。立ち読みされたという学研本、購入したので早速該当ページを読んでみました。 開戦前、出師準備時に入渠の際、各艦とも発射管の改修工事を行ない、関係者が取り扱いの講習を受けた、ということです。ただし、艦が小さいため、甲型駆逐艦のような第二空気(酸素)の充填装置を搭載するスペースがなく、あらかじめ調整済みの魚雷を搭載していたそうです。複数の方が同じような証言をされているので、信憑性はかなり高いと思われます。 アッツ島沖海戦時、一水戦の各艦が雷撃を行なっています。この時、距離15,000mで「阿武隈」が8本(4本×2回)、初春型の「初霜」が5本、「若葉」が6本発射していますが、特型の「雷」は発射をしていません。発射が可能なら戦隊中最多の9射線を持つ「雷」こそ攻撃に参加すべきですが、それをしていない・・・・つまり通常の九〇式魚雷では遠すぎたためだと思われます。逆に、それが可能だった「初春」、「若葉」は、この時には既に九三式を持っていた、ということの証拠のひとつになるようです。 「丸スペシャル」では「昭和17年12月に残存艦5隻に対して改装決定、実施したのは少数」とありますが、どうもこの説は旗色が悪くなってきたようですね。ただ、昭和18年には酸素魚雷を積んでいた、という点では共通しているので、「アッツ島沖海戦」と「コロンバンガラ島沖夜戦」に参加した初春型に関しては、「酸素魚雷」有りとしたほうが良いかもしれませんね。 う~ん、今までの(私の頭の中の)常識を書き換えねばならないようです(笑) なお、特型の一部も戦争後半に酸素魚雷を搭載した、との説がありますが、特型の場合、3門の発射管が俵積みとなっているので、初春型のような改修は困難だった、と現状では推察いたしています。特型がOKなら、同じ型式の発射管を持つ睦月型も可能、ということにもなりますし・・・・
by RZ350RR5678
| 2006-12-22 00:10
| 艦船ちゃん
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