犬村小六著『とある飛空士への追憶』(小学館ガガガ文庫)

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 いわゆるライトノベルというやつですが、ネットでの評判が非常に良かったので、試しに買ってみました。この表紙、おいちゃんはレジに持っていくのがちょっとだけ恥ずかしかったです(笑)また、美少女の折り込みや挿し絵は、公衆の場で読むのも向きませんねぇ(^^ゞ

 舞台は地球に似た異世界、貧民出の飛空士が、皇妃となる貴族の娘を、複座水偵で『単機敵中翔破』、味方制空権下まで送り届ける、というお話で、いわば王道のストーリーを、平易な文章で綴っています。
 それだけに、雲を間に挟んで広がる青い大空と大海原、空戦、2人の淡い恋といったシーンが、すんなり入ってきます。

 秀逸なのはラストの数十ページ、脳内で思わずカット割りまでして映像化してしまう出来ばえだと思います。
 もちろん、その映像化の原作としてもいいでしょうが、そこらへんは誰にやらせるか、というので意見がバラバラになりそうなので、それは脳内シアターに留めたほうがいいかもしれません。

 小説として不備な点が皆無、というわけではありません(『真逆』という言葉を小説に残すにはまだ早過ぎるでしょう)し、ライトゆえ、人生を変えた1冊にはならないかもしれませんが、ライトだから一気読みできて、読後は清々しい気分になれるのでオススメです。

最後にひとこと、高性能プロペラ戦闘機、というのは小説でもアニメでも『震電もどき』になっちゃうんですね、『スカイ・クロラ』もそうだし(これも機体、いや期待の一作です)
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by RZ350RR5678 | 2008-07-16 01:11 | ヒコーキ野郎


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